リーマンショックの嵐が吹き荒れていた二〇〇八年から二〇〇九年頃。
若かった私が夜な夜な足を運んでいたのは、雑居ビルのなかにある、あの賑やかな大衆居酒屋でした。
薄暗いボックス席の片隅で、懐の心細さを紛らわせるように誂えた数百円の納豆炒飯。
あれは単なる安酒の締めと切り捨てるにはあまりに惜しい、実に罪な味わいでした。
庶民的な食材でありながら、運ばれてきた一皿は妙に香ばしく、米粒がサラリと解けるような旨味を帯びていたのです。
あの賑やかな厨房の奥で、一体どのような魔法が掛けられていたのか。
あの懐かしい味を自室で完璧に再現すべく辿り着いたのは、色褪せた記憶のなかに鮮明に残る舌の記憶が導き出したこのレシピ。
炒飯の命は、スピードと火加減、そして素材を入れる「間合い」にあります。
強火で熱した油に卵を落とし、わずか5秒。すかさずご飯を投入し、油と卵の衣を米粒ひとつひとつに纏わせるように30秒煽ります。長ねぎとかつおだしの旨味を重ねたら、ここでいよいよ真打ちである納豆の登場です。
納豆は、決して最初から炒めてはなりません。
後半に手早く合わせ、わずか20秒から30秒だけ強火にあてる。この瞬間こそが、あの独特の粘りを熱で解き放ち、芳しい香気を油へと移してご飯全体へ均一に抱き込ませるために辿り着いた黄金時間なのです。
仕上げに鍋肌から醤油を焦がし、香ばしい煙を立ち上らせれば、あの頃の喧騒の匂いとともに、炒め始めてからわずか2分ほどで一皿が完成いたします。
粘りを削ぎ落とし、納豆の旨味と香気を炒飯へと昇華させる。
一人の夜、自室の台所で強火の音に耳を澄ませ、かつての記憶を手繰り寄せる時間は、何物にも代えがたいささやかで美しい贅沢かもしれません。
今夜の晩酌や、手早く済ませたい夜餉のお供にいかがでしょうか。
【材料(1人分)】
* ご飯:180〜200g
* 納豆:1パック
* 卵:1個
* エーコープ味付け塩こしょう:少々
* 長ねぎ:10g(みじん切り)
* エーコープ かつおだし:小さじ1/2
* 納豆のタレ:1袋
* エーコープ 本醸造特級醤油:小さじ1
* エーコープこめ油:大さじ1
*エーコープ純正ごま油:小さじ1/2
【作り方(炒め始めてから:約2分)】
1. ベースの炒飯を立ち上げる(約40秒)
フライパン(または中華鍋)を強火でしっかり熱し、サラダ油大さじ1をなじませます。
塩こしょうを混ぜた溶き卵を投入し、5秒ほど置いて半熟状になったらすぐにご飯(180〜200g)を加え、卵と油を米粒に絡めながら30〜40秒ほど手早く煽ります。
2. ねぎと出汁の香りを重ねる(約20秒)
みじん切りの長ねぎとかつおだし(小さじ1/3)を投入し、さらに20秒ほど煽って出汁の旨味を全体に行き渡らせます。
3. 納豆を後入れし、香りを油に移す(約20〜30秒)
タレを入れてよくかき混ぜた納豆をここで投入します。
強火のまま20〜30秒だけ手早く炒め合わせます。
※長炒めは厳禁です。短時間で加熱することで「粘りを飛ばす」「香りを油に移す」「ご飯に均一に絡ませる」という絶妙な状態に仕上げます。
4. 焦がし醤油で仕上げる(約20秒)
鍋肌から醤油(小さじ1)を回し入れます。
「ジュッ」と香ばしい音と煙が立ったら一気に煽り混ぜます。
火を止めて香り付けのごま油を全体にさっと混ぜたら素早く器に盛り付けて完成です。
※写真は見映えのために長ネギの他に青ネギも入れております笑
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投稿を表示@ たこ の一人飯@
全農出版
決まりですwww😆
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投稿を表示よく納豆チャーハン私も作りました。具材がない時便利でいいですね。
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投稿を表示私も 何か小説を読んでる気分でした🤭
納豆大好きな私にとっては
たまらない一品です💓
この手早さが大事なのですね‼️
頑張って使ってみます😊
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投稿を表示👏👏👏
たこさん⋯物語を読んでいるようです🤭
なんか、情景が浮かびます😊
1人でも、料理上手な方はチャチャっと作っちゃうんですね😳
これも凄く美味しそう🤤